令和2年度事業報告書
松楓会あきる野指定居宅介護支援事業所
1、基本方針
令和2年度は、感染症による緊急事態宣言から始まり、ご利用者様ご家族様の外出中心の介護サービスの利用自粛や施設の方針等により介護サービスの利用控えが起きました。居宅ケアマネとしては自身が感染源にならないよう体調を整え、ご利用者様ご家族様の意向を確認しながら訪問を継続してきました。このような時こそ、ご利用者様の在宅生活が安全に健やかに過ごされることが大切なことであります。それぞれの意向を尊重して適切な介護、医療、福祉等のサービスを取り入れた支援に努めてきました。
*実績については別紙集計表を参照
2、経営目標
ご利用者様ご家族様の意向、ご利用者様の入所施設の方針意向に沿うことで、介護サービスの利用休止となる件数が多くあり、最低稼働率は、60.0%と落ち込みました。地域包括支援センターに、要介護に拘らずに利用者の紹介を試み、要支援者、要介護者数名の依頼を受けることができました。その他からも依頼があり3月時点の稼働率は、要支援含み74.2%に上がりました。
3、情報公開
1)介護サービス情報の公表制度に基づき、調査票の提出を行いました。今年度は訪問調査実施年度ではなく調査票提出のみです。
4、事業内容について
あきる野市及び都内の保険者からの委託を随時受託しています。他市の依頼で施設に問い合わせしましたがコロナにより訪問をお断りされた件もあり、病院内の訪問調査はご本人に直接対峙しない方法や窓越しでの調査などの対応をとられる施設もありました。
高齢者が住み慣れた地域で安心して生活を継続できるように、要介護状態となることの予防に努めました。中部はつらつセンターからの委託で2名の予防ケアマネジメントを受けました。そのほか本人様ご家族様からの直接の依頼もあり、中部はつらつセンターの委託件数は3名となっています。五日市はつらつセンター委託件数は1名と変わりなく経過しております。
ご本人の意向というよりもご家族様の意向により、利用の中止や控えることを余儀なくされた1年間でした。通所介護や通所リハビリを長期間休み自宅に籠ることは、心身の活動性を低下させてしまう、本人様の楽しみを無くしてしまう懸念もありましたが、感染症に対しての危機感を持っておられるご家族様の要望に沿い支援してきました。ほかには、公立病院等大勢の方と接する通院をしておられるご利用者様には感染リスクの回避もあり、訪問診療への切り替えを提案させていただきました。移動困難や付き添い人の確保の難しさや、やはりご本人様の重度化に伴い訪問診療の必要性を重視してきました。ご利用者様ご家族様には理解をしていただけるようご説明をしております。
公立病院の退院で地域医療連携室からのご紹介を積極的に受けて、医療、リハビリ、福祉用具相談員等の連携をとり、在宅生活の支援に努めました。
利用者のデータ管理を行い該当される方には更新手続きを促し、必要な方には申請手続きの代行を行いました。また利用者の状態の悪化等が認められた場合や利用者及び家族の意向による区分変更も都度行いました。
利用者からの依頼があった場合や必要と考えられた時に、各種申請手続きを代行して利用者の利便に努めました。住宅改修や福祉用具購入の他、オムツ助成の申請等、高齢者福祉施策による事業の紹介や手続きの代行も行いました。また利用者の状態の変化に応じて介護認定の区分変更申請手続きを行いました。
住宅改修や福祉用具購入費の支給申請書類やサービス提供に必要となる利用者の情報提供書を作成しました。その際には個人情報の保護に努め各関係機関との連携を図りました。
苦情等の訴えはなく経過しました。
利用者の意向や尊厳を守りつつ、在宅生活の限界と見受けられた場合には、利用者の状況に沿った施設サービスを選択して、パンフレットなど情報提供を行い見学等の便宜も図るなど調整や紹介を行いました。
運営基準の遵守や適切なケアマネジメントなどの業務運営に努めてきました。
コロナ感染症に係る介護保険情報等、あきる野市からの情報提供に注意を向けてケアマネジメント業務を行ってきました。
令和2年度利用者実績集計表 | |||||||
居宅サービス計画策定総数 | 311名 | 71.70% | |||||
居宅サービス計画策定総数 (要介護のみ) |
292名 | 69.50% | |||||
介護認定調査 104名(保険者12件) | 21名 (6保険者) | ||||||
介護度別実績人数 | |||||||
要支援1・2 | 要介護1 | 要介護2 | 要介護3 | 要介護4 | 要介護5 | ||
19 | 84 | 31 | 102 | 54 | 21 | ||
新規契約者介護度別 合計 9名 | |||||||
要支援1・2 | 要介護1 | 要介護2 | 要介護3 | 要介護4 | 要介護5 | ||
3 | 4 | 2 | 0 | 0 | 0 | ||
契約終了者介護度別 合計14名 | |||||||
要支援1・2 | 要介護1 | 要介護2 | 要介護3 | 要介護4 | 要介護5 | ||
1 | 2 | 4 | 5 | 1 | 1 | ||
契約終了理由 合計14名 | |||||||
特養施設入所 | 他施設入所 | 長期入院 | 事業所移行 | 永眠 | 利用中止 | ||
1 | 0 | 2 | 2 | 2 | 7 | ||
資質向上のための研修参加・外部会議等 | |||||||
実施月日 | 場 所 | 参加者名 | 研 修 内 容 | ||||
6月29日 | 秋川ふれあいセンター | 小林 | あきる野市介護事業者連絡協議会 令和2年度第1回居宅介護支援事業者部会世話人会 |
||||
10月8日 | オンライン研修 | 〃 | ケアマネが知っておきたい社会資源と周辺知識 | ||||
1月24日 | オンライン研修 | 〃 | 東京都かかりつけ医認知症研修 | ||||
2月18日 | オンライン研修 | 〃 | 高齢者虐待を学ぶ ~セルフネグレクト状態にある方への支援~ | ||||
2月19日 | オンライン研修 | 〃 | 利用者とご家族を支える専門職に求められること (歯科編) |
||||
3月6日 | オンライン研修 | 〃 | 介護報酬改定に向けて ~介護支援専門員として次期介護報酬改定を正しく理解する~ |
||||
3月17日 | オンライン研修 | 〃 | 意思決定支援アドバンス・ケア・プランニング ~本人の意思、本人家族の覚悟~ |
||||
3月25日 | あきる野市役所別館第1会議室 | 〃 | 令和2年度第1回 あきる野市介護事業者連絡協議会・居宅部会 |
||||
あきる野市介護事業者連絡協議会令和2年度定期総会については書面決議にて行われました。 | |||||||
その他介護事業者連絡協議会部会、世話人会等も開催中止となってます。 |